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サプライチェーンマネジメント (SCM) における資金 (回収・支払) の流れの考察 1

SCMは、顧客満足を果たし、対価として資金を回収し、その資金を
サプライチェーンに参加する各経営体によどみなく行き渡らせる
ことで競争力の維持・増強を持続させることと理解できます。
また経営体に複数の調達先があれば、チェーンではなくネットワークと
してみることができます。
本考察の内容は、モノの流れをキャッシュの流れに置き換えて
サプライチェーンマネジメント (SCM) を検討します。
内容には既知の知見も多いことと思いますがご了承ください。


一般のSCMでは入・出荷のモノの移動量を、または在庫を、
予想される需要変動(需要予測)と同期させることで
過剰在庫を避け手元資金の維持に努めることを目指すことでしょう。
製造・輸送の効率や制約の視点から考え
完全に一致はさせていないところもあるでしょう。
どのような状態であれ、資金がモノに変えられて
在庫になっているとみなされることでしょう。

最終消費者に最も近い販売業は、製品を調達し販売します。
このとき、調達先への製品代金の支払は、請求されたのちに行うことでしょう。
一方、資金回収にあたる販売行為によって、資金は日々速やかに回収されます。
すなわち、入荷した製品を販売によって代金回収し、そのお金によって
川上側へ支払を行うことができます。

販売業へ出荷した川上側の卸業や製造業を考えてみましょう。
販売業とは異なり回収・支払ともに資金の流れは請求の
のちに行われていることと思います。
回収のタイミングが間に合えば、販売業のように入荷したモノ自体を出荷
したことで得るお金によって支払を行えると思います。
製造業などでは文字通り製造に時間を要するため、
同一期間内での回収・支払の対象(モノ)が一致するとは限りません。
締め日から1日でも遅れての入・出荷となるならば、
それらは1月遅れの回収・支払となることでしょう。

以上から、需要予測と同期させて移動量・在庫量を
決定することにより手元資金を増加させても、
支払額が回収額を上回るとき、その差額を埋めるために
他に再配分できない資金を要することがわかります。

さらに考察を進めますと、昨今の不安定な市場とそれへの
予測の差、さらにブルウィップ効果から、回収・支払の差額は
前世紀よりも大きくなることが考えられます。
資金とはいえ他に転用できないお金が用意できればまだよいです。
それでも対応できにくい場合は、株式や銀行などの手段による
資金調達をせまられることでしょう。

資金を増やすために需要予測と同期させて移動量・在庫量を
決定するSCMの手法だけでは、資金の流れから考察しますと
自由に使えない資金を増やすにとどまったり、
外部から資金を調達する必要を増やすおそれがあり、
本来の目的であるところの再配分可能な「資金を増やす」ことと
矛盾しかねません。


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