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2010.03/12 [Fri]
mecc賞2010 アドボカシー部門 応募
今年もmecc賞に応募しました!
アドボカシー部門なるところへですが・・・
私にはよくわからないのでいつもの繰返しを
述べて応募です。内容は下記の通りです。
*****
〈背景と目的〉
熱帯・亜熱帯では太陽エネルギーが多く降り注ぐことから、植物の種は多い。種別にみると面積あたりの植生数は少ない。よって熱帯・亜熱帯における植物の多様性には広大な面積が必要条件となる。生物間の相互作用から植物の種の保全は動物の種の保全にもつながる。
人類の生産活動の拠点づくりのために熱帯・亜熱帯の森林などを伐りひらくとき、その面積をわずかでも最小限にとどめることは生物多様性の保全を強く意味する。
〈社会情勢〉
熱帯・亜熱帯を含むアジア圏への工場進出が続き、今後も増加すると考えられる。工場によっては熱帯・亜熱帯林を伐採して新設されることもあろう。工場新設は世界の人口増加を背景に社会の要請上認められる事柄と受けとめられる。
〈問題提起〉
前世紀から在庫は悪と考えられ工場では需要に見合った製品の生産を目指している。一方、製品・部品・原材料と遡るごとにブルウィップ効果と呼ばれる需要変動増幅現象がおきると指摘されている。すなわち製品の需要変動にくらべると部品の調達量は振幅が大きくなり、原材料のそれはさらに大きくなる。原材料供給施設や部品工場は増大された変動を受けとめるために製品の需要変動にくらべ過剰な加工もしくは在庫の設備を要される。
また新たな工場や施設の新設にともない、電気・水道の施設や道路などの社会資本が規模を大きくしていくことは当然予測される。ここで部品・原材料の受ける需要変動増幅がそれらの規模を必要以上に大きくさせてしまうことは想像に難くない。
〈提言内容〉
本提言は工場における部品・原材料の調達量の変動を可能な限り小さくすることにより、部品・原材料関連の施設と社会資本に予想される過剰さを軽減し、人類の生産活動のためにきりひらかれる熱帯・亜熱帯の森林面積を最小限にとどめることで、生物多様性を保全することである。
〈考察〉
需要変動増幅は過剰在庫をまねきキャッシュフローを悪化させる要因になりえるため事業者によってはその緩和・抑制を行っていると考えられる。ここで部品・原材料の調達量の変動について整理する。
図ー1は川下からモノの流れを仰いで見たイメージである。
・需要変動増幅に対策を施さないとき、部品・原材料の調達量の変動は製品の需要変動よりも激しい(対策なし)。
・情報共有などのなんらかの対策を施すことで変動は緩和される(緩和)。
・製品の需要変動に単純に近似させる対策を施せば当然ながらその振幅は製品とあまり変わらなくなる(抑制)。
・製品の需要変動への近似をねらわずに調達量を均す方針をとることにより振幅は最小となる(安定化)。

図ー1 需要変動と対策
以上のように部品・原材料の調達量の変動の振幅は調節をすることができる。
さらにキャッシュの流れを考えると、緩和・抑制・安定化と調達量の振幅を小さくしていくほど部品・原材料への支払額の変動も小さくなる。安定化の場合は変動費用としてみられてきた原材料費などを、あたかも固定費用のように扱うことが可能となる。リーマンショック後の市場の不安定な状況下において支払額の変動を小さくすることは資金ショートなどのリスクを減ずるとともに、戦略的な経営資源配分を健全かつ俊敏・持続的に行いやすくすることにつながる。
〈おわりに〉
熱帯・亜熱帯の植物は1つの種の個体間に距離があり、植生調査に入ったがために踏みつぶされ絶滅した種もあるかもしれないほどである。熱帯・亜熱帯での開発は1cmでも小さくこころがけることが懸命である。
絶滅危惧種と需要変動増幅に神の見えざる手はさしのべられない。問題解決はともに人間のマネジメント能力に委ねられている。本提言への事業者の取り組みに期待したい。
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アドボカシー部門なるところへですが・・・
私にはよくわからないのでいつもの繰返しを
述べて応募です。内容は下記の通りです。
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〈背景と目的〉
熱帯・亜熱帯では太陽エネルギーが多く降り注ぐことから、植物の種は多い。種別にみると面積あたりの植生数は少ない。よって熱帯・亜熱帯における植物の多様性には広大な面積が必要条件となる。生物間の相互作用から植物の種の保全は動物の種の保全にもつながる。
人類の生産活動の拠点づくりのために熱帯・亜熱帯の森林などを伐りひらくとき、その面積をわずかでも最小限にとどめることは生物多様性の保全を強く意味する。
〈社会情勢〉
熱帯・亜熱帯を含むアジア圏への工場進出が続き、今後も増加すると考えられる。工場によっては熱帯・亜熱帯林を伐採して新設されることもあろう。工場新設は世界の人口増加を背景に社会の要請上認められる事柄と受けとめられる。
〈問題提起〉
前世紀から在庫は悪と考えられ工場では需要に見合った製品の生産を目指している。一方、製品・部品・原材料と遡るごとにブルウィップ効果と呼ばれる需要変動増幅現象がおきると指摘されている。すなわち製品の需要変動にくらべると部品の調達量は振幅が大きくなり、原材料のそれはさらに大きくなる。原材料供給施設や部品工場は増大された変動を受けとめるために製品の需要変動にくらべ過剰な加工もしくは在庫の設備を要される。
また新たな工場や施設の新設にともない、電気・水道の施設や道路などの社会資本が規模を大きくしていくことは当然予測される。ここで部品・原材料の受ける需要変動増幅がそれらの規模を必要以上に大きくさせてしまうことは想像に難くない。
〈提言内容〉
本提言は工場における部品・原材料の調達量の変動を可能な限り小さくすることにより、部品・原材料関連の施設と社会資本に予想される過剰さを軽減し、人類の生産活動のためにきりひらかれる熱帯・亜熱帯の森林面積を最小限にとどめることで、生物多様性を保全することである。
〈考察〉
需要変動増幅は過剰在庫をまねきキャッシュフローを悪化させる要因になりえるため事業者によってはその緩和・抑制を行っていると考えられる。ここで部品・原材料の調達量の変動について整理する。
図ー1は川下からモノの流れを仰いで見たイメージである。
・需要変動増幅に対策を施さないとき、部品・原材料の調達量の変動は製品の需要変動よりも激しい(対策なし)。
・情報共有などのなんらかの対策を施すことで変動は緩和される(緩和)。
・製品の需要変動に単純に近似させる対策を施せば当然ながらその振幅は製品とあまり変わらなくなる(抑制)。
・製品の需要変動への近似をねらわずに調達量を均す方針をとることにより振幅は最小となる(安定化)。

図ー1 需要変動と対策
以上のように部品・原材料の調達量の変動の振幅は調節をすることができる。
さらにキャッシュの流れを考えると、緩和・抑制・安定化と調達量の振幅を小さくしていくほど部品・原材料への支払額の変動も小さくなる。安定化の場合は変動費用としてみられてきた原材料費などを、あたかも固定費用のように扱うことが可能となる。リーマンショック後の市場の不安定な状況下において支払額の変動を小さくすることは資金ショートなどのリスクを減ずるとともに、戦略的な経営資源配分を健全かつ俊敏・持続的に行いやすくすることにつながる。
〈おわりに〉
熱帯・亜熱帯の植物は1つの種の個体間に距離があり、植生調査に入ったがために踏みつぶされ絶滅した種もあるかもしれないほどである。熱帯・亜熱帯での開発は1cmでも小さくこころがけることが懸命である。
絶滅危惧種と需要変動増幅に神の見えざる手はさしのべられない。問題解決はともに人間のマネジメント能力に委ねられている。本提言への事業者の取り組みに期待したい。
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